フィルムは大きく分けて3種類に分けられます。
一般的なフィルムはカラーネガフィルムですが、他にもいろいろあります。
*カラーネガフィルム*
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最も一般的なフィルムです。 現像すると、実際に撮影した絵が反転されてフィルムに映りこみます。
C−41と呼ばれる処理方式で、現像機のレベルアップにより、町のあちこちにあるミニラボですばやく処理できるようになりました。
プリントする時、明るさや色の補正も比較的簡単に出来ます。 また、フィルムスキャナーも手ごろな価格で手に入れることが出来るようになり、デジタルデータ化も簡単に出来るようになりました。
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*リバーサルフィルム* (ポジフィルム)
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広告・カタログ等の印刷物や、スライドで利用するときに使われることが多いフィルムです。
フィルムの大きさが35mmであれば、使用するカメラはネガを撮影している同じカメラで撮影できます。 現像すると、フィルムに撮影した絵・色がそのまま映りこみます。 ただし、撮影環境によって明るさの調整が非常に難しく、上手に撮影するにはそれなりの経験と知識が必要になります。
また、現像はネガフィルムとは処理方法が異なります。 E−6と呼ばれている処理方式で、このフィルムを現像出来る現像所がネガと比べ少ないため、時間はかかり、現像料も倍近くなります。
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*モノクロフィルム*
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白黒の写真を撮影するためのフィルムです。
フィルムに色素がないため、このフィルムを使ってカラー化することは出来ません。
こちらもカラーネガと処理方式が違うため、現像に時間は掛かりますが、使用する薬品はカラーネガフィルムと比べ少ないためほぼ同額か少し安価に現像できます。
カラー写真が一般的になっている中で、モノクロの写真の雰囲気は独特のものがあって、アート作品としても用いられることも少なくありません。
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フィルムの大きさにも違いがあります。 35ミリが一般的ですが、それ以外の大きさの違うフィルムを使用するためには、そのサイズ専用のカメラが必要です。
*135フィルム* (35ミリフィルム)
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最も一般的なサイズです。 普通フィルムと言えば真っ先にこのフィルムを思い浮かべます。 使い捨てカメラにも利用され、世界中で利用されています。
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*120フィルム* (ブローニ)
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フィルムの幅が135より大きいです。 紙で巻かれた状態で保管されます。 プロのカメラマンが、商品撮影や人物写真を撮影するときに多く用いられます。
撮影には専用のカメラが必要です。
使い慣れていない人は、使い終わった後の巻きを緩くしてしまい、カブらせてしまうケースがよくあります。
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*シートフィルム* (4×5、8×10等)
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1枚で1コマを撮影するシート状のフィルムです。 撮影用のカメラはかなり大掛かりなものになり、ジャバラの付いているかなり高価なカメラで撮影します。
とても大きい印刷物などでの使用を目的に利用されます。
また町の写真館では、家族写真・遺影・ポートレートなどを、現在も4×5で撮影されるところもあります。
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*APSフィルム*
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アドバンスド・フォト・システム(Advanced Photo
System)の略です。 フィルム自体がプラスチック製のカートリッジの中に入っています。
普通のネガフィルムなのですが(APSのポジフィルムもあります)、APS専用のカメラが必要です。
ビデオに例えるなら、ベータのようなものです。
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*110フィルム*
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かなり小さいフィルムで、一般的にはトイカメラとして認知されているでしょうか。 雑貨屋などでも販売されています。
古めかしい雰囲気の仕上がりになり、独特な印象を求めるなら使ってみてはいかがでしょうか。 ただ、かなり明るい場所で撮影しないと、真っ暗な写真になりやすいです。
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(記 '06/12)
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