デジタルカメラが一般的になって、いわゆるフィルムはどんどん減っています。
ですが、銀塩フィルムのきめの細かさと、何とも言えないノスタルジックな雰囲気を漂わせることから、プロカメラマンにも現役で利用されています。
デジカメのプリントが増える中、フィルムに感光させ現像する方法はやはり画期的な発明であり、その仕組みは知っておいて損はないはずです。
ここでは、本当に簡単ではありますが、「現像」とは何か・「現像」とはどういう作業かをご紹介します。
* 現像とは *
現像とは、感光した(撮影した)フィルムの潜像を可視像にする処理のことです。
どういうことかというと、フィルムは撮影した時にはまだ目に見える状態にはありません。
露光させて撮影した風景が記録されている状態にあります。
これを光に当てないように、様々な薬品に浸けて化学変化をさせ、目に見える状態にすることを現像と言います。
つまり、デジカメのデータをプリントすることではなく、単にフィルムの処理を行うだけなのです。
フィルムは光に当てると感光してしまうため、現像前に光に当ててしまうと、その部分が真っ白(感光のしすぎ)になって、せっかく撮影した写真がパーになってしまいます。
現像して初めて手にとって直接見ることが出来るようになります。
* 現像の仕組み *
現像は大まかに、以下のような処理を行います。
露 光 ・・・
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撮影のことです。 |
現 像 ・・・
↓ |
フィルムの潜像を可視像にするための液に浸ける作業です。 |
定 着 ・・・
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現像を進めすぎるとフィルムが真っ白(現像のしすぎ)になるため、定着液にフィルムを浸し現像をストップさせる作業を行います。 |
水 洗 ・・・
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薬品の付いているフィルムを水洗します。 |
乾 燥 ・・・ |
濡れているフィルムを乾燥させます。 |
これらの過程を経て、ようやくプリントやデジタルデータへの書き込みを行うことになります。
ネガフィルムは約15分・リバーサルフィルムは約1時間ほどで現像処理できます。
(記 '06/12)
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